Claude Code Atlas
#08

サブエージェントを使う

上級

メインのClaude Codeが別のClaude Codeにタスクを委任するサブエージェントの概念と使い方を学びます。

座学

この講座で学べること

  • サブエージェントがメインClaude Codeから仕事を小分けされて並列処理する仕組みを理解する
  • 「並行して処理して」「それぞれ独立して」などの指示でサブエージェントを起動させる方法を習得する
  • ターミナルに「● Task(...)」が複数表示されたら並列処理が起きていることを把握する
  • サブエージェントが向く場面(独立した複数タスク)と向かない場面を判断できる

サブエージェントとは、メインのClaude Code(オーケストレーター)が仕事を小分けにして、それぞれを別のClaude Codeインスタンスに渡す仕組みです。同時並行で動かせるので、大量の作業を短時間でさばけます。

Claude Codeのエージェント機能を使うと、`Task` ツールを通じてサブエージェントを起動できます。たとえば「3つの日報をそれぞれ個別に要約する」タスクを3つのサブエージェントに同時に担当させる、といった使い方ができます。

サブエージェントが役立つのは「それぞれが独立して処理できる仕事が複数ある場合」です。前の結果を見てから次を決めるような作業は並列にできないので、その場合は順番に進めた方が安全です。

サブエージェントを起動させるには「それぞれ独立して調べて」「3つを同時に処理して」「並行して進めて」「各ファイルを個別に分析して」のような指示を出します。こういった言葉を含む指示を受け取ると、Claude Code は自動的に Task ツールを使って並列処理を行います。

サブエージェントが動くとターミナルに「● Task(...)」という表示が出ます。複数の「● Task(...)」が表示されれば、複数のサブエージェントが並列実行されている証拠です。

オーケストレーターとサブエージェントの関係

🎯

オーケストレーター(親エージェント)

全体の指揮・タスクの分解・結果の統合

📝

サブエージェントA

リサーチ担当

💻

サブエージェントB

コード実装担当

🔍

サブエージェントC

レビュー担当

💡 サブエージェントはそれぞれ独立して並列実行されるため、タスクを分割することで大幅に効率が上がります。

サブエージェントを使う場面

📁

大量のファイルを一括処理

100個のCSVを読み込んで集計する

🔍

複数の調査を同時進行

技術選定のため3つのライブラリを同時比較

🏗️

独立したモジュールの開発

フロントとバックエンドを並列で実装

サブエージェントはそれぞれ独立したコンテキストを持つため、共有情報が必要な場合はファイルを通じて渡す設計にします。

実践手順

準備:練習用フォルダとファイルを作る

上級講座7で作った agent-test フォルダを使うか、新しく以下の手順で subagent-test フォルダを準備してください。

PowerShell で実行

PowerShell を開き、以下のコマンドを順番に実行してください。

powershell
cd $env:USERPROFILE\Desktop
mkdir subagent-test
cd subagent-test
claude

1つずつ処理(普通の方法)を体験する

まず「普通の指示」を出して、ファイルが1つずつ順番に作られるのを確認します。次のステップとの違いを意識してみましょう。

bash
「月曜日の日報.txt」「火曜日の日報.txt」「水曜日の日報.txt」
の3つのファイルを作成してください。
各ファイルには「今日の作業:Claude Codeの練習」と書いてください。

サブエージェントで複数タスクを同時処理する

「それぞれ個別に」という指示で、Claude Code が Task ツールを使って並列処理します。ターミナルに「● Task(...)」が複数表示されるのを確認しましょう。

bash
以下の3つをそれぞれ独立して調べて、
各結果を別々のファイルに保存してください:

1. 「月曜日の日報.txt」を読んで要約を「月曜まとめ.txt」に保存
2. 「火曜日の日報.txt」を読んで要約を「火曜まとめ.txt」に保存
3. 「水曜日の日報.txt」を読んで要約を「水曜まとめ.txt」に保存

3つを並行して処理してください。

「● Task(...)」が表示されない場合 指示の内容や量によっては Claude Code が自動でサブエージェントを使わず、自分で順番に処理することもあります。これは正常な動作です。「必ず並列で処理してください」と明示すると、サブエージェントを使う可能性が上がります。ただし少量のタスクでは使わない方が効率的なこともあります。

結果を1つに統合する(オーケストレーターの役割)

サブエージェントが作った3つのファイルをメインの Claude Code(オーケストレーター)が読み込んで統合します。これがオーケストレーター+サブエージェントの完全な流れです。

bash
「月曜まとめ.txt」「火曜まとめ.txt」「水曜まとめ.txt」の
3つを読んで、「週間レポート.txt」として
1つにまとめてください。

サブエージェントを使う場面・使わない場面を確認する

以下の判断基準を参考にして、どんなタスクにサブエージェントが向いているかを整理しましょう。

✅ サブエージェントが有効な場面

  • ・複数のファイルをそれぞれ個別に処理する
  • ・複数の場所を同時に調べる
  • ・独立したレポートを複数作る

「それぞれ・各・個別に・並行して」という指示が有効

❌ サブエージェントが向かない場面

  • ・前の結果を見てから次を決める作業
  • ・1つのファイルに順番に書き込む作業
  • ・小さすぎる1ステップのタスク

普通に1つずつ指示した方が速い

確認チェック

講座を終える前に、以下の項目を確認しましょう。

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