マルチエージェントとAgent Teams
上級複数のAIが役割分担して協力するAgent Teamsの仕組みを学び、実際にチームで作業を体験します。
座学
この講座で学べること
- ✓マルチエージェントのリレー型・並列型・組織型の3パターンを理解する
- ✓settings.jsonでAgent Teamsを有効化してclaude --teammate-modeで起動する手順を習得する
- ✓サブエージェントとAgent Teamsの違い(同一セッション vs 独立したClaude)を説明できる
- ✓Agent Teamsは通常より大幅にトークンを消費するためコスト管理が重要と把握する
マルチエージェントとは、複数のAIが協力して1つのゴールをこなす仕組みです。Agent Teamsは、Anthropicがこの考え方をClaude Code向けに実装したものです。
マルチエージェントのパターンはざっくり3種類あります。AがやってからBが続ける「リレー型」、複数人が同時に別々の仕事をこなす「並列型」、マネージャーが担当者に指示を出す「組織型」です。この講座ではリレー型と並列型を実際に動かして違いを体感してもらいます。
「タスクを独立した部分に分割できる」「処理量が多い」「専門性の違う作業が混在している」場合にとくに効果的です。単純な作業なら1人のエージェントで十分です。
【サブエージェントとAgent Teamsの違い】サブエージェントはメインセッション内で動き、タスクをこなしてメインに結果を返すだけです(「ちょっと調べてきて」と頼む部下のイメージ)。一方、Agent Teamsは各メンバーが独立したClaude Codeとして起動し、メンバー同士が直接会話しながら協力できます(それぞれ専門領域を持つプロジェクトチームのイメージ)。Agent Teamsの方がトークン消費は多いですが、複雑な協調作業に向いています。
【Agent Teamsのコスト注意事項】各メンバーが独立したコンテキストウィンドウを持つため、メンバーが増えるほどトークン消費が増えます。公式によると Plan Mode で動く場合、通常の約7倍のトークン消費になることがあります。初めて試す時はメンバー2人の小規模から始めることを推奨します。
マルチエージェントの代表的なパターン
直列型(パイプライン)
エージェントが順番に処理を渡していく
並列型(ファンアウト)
1つのタスクを複数に分けて同時実行
階層型(ツリー)
親が子を指揮する多層構造
Agent Teamsを使うべき判断基準
✅ 使うべき場面
- • タスクが独立して分割できる
- • 処理量が多く並列化が有効
- • 専門性の異なる作業が混在
❌ 不要な場面
- • 単純な1ステップ作業
- • 前の結果に強く依存する処理
- • 少量のファイル処理
実践手順
STEP 0:Agent Teams を有効化する(前提条件)
Agent Teams はデフォルトで無効です。使う前に必ず settings.json に設定を追加して Claude Code を再起動してください。
⚠️ Agent Teams はデフォルトで無効です
使う前に必ず以下の設定を行ってください。設定後は Claude Code の再起動が必要です。
PowerShell で settings.json を開く
notepad $env:USERPROFILE\.claude\settings.jsonsettings.json に以下の内容を記述して保存してください
すでに他の設定がある場合は env セクションに追加します。
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
}
}✅ 保存後:Claude Code を再起動して確認
Claude Code を起動して以下を入力してください
エージェントチーム機能は有効ですか?「有効です」「Agent Teams が有効になっています」などの回答が返れば設定完了です。
上手くいかない場合 ①「Agent Teams 機能は現在無効です」と表示される → settings.json の設定を確認・Claude Code 再起動 ②チームが起動しない → 指示に「チームを作って」「〇人のチームで」と明示的に書く ③メンバー切り替えができない → in-process モードで起動しているか確認 ④tmux を使いたい場合 → tmux のインストールが別途必要
STEP 1:Agent Teams の起動方法を知る
Agent Teams は CLI の起動コマンドでチームメンバー数を指定して起動します。--teammate-mode には3種類あります。
--teammate-mode の3種類
in-process推奨1つのターミナルで全エージェントが動く。Shift+↑↓キーでメンバーを切り替えて会話できる。
tmuxtmux がインストールされている場合に使用可能。画面が分割されて各エージェントが独立表示される。
auto環境に合わせて自動選択。tmux が使えれば tmux、なければ in-process が選ばれる。
in-process モードのキー操作
Shift + ↑ 前のメンバーに切り替え
Shift + ↓ 次のメンバーに切り替え
# メンバー2人のチームで起動(リーダー1+チームメイト1) claude --teammate-mode in-processSTEP 2:初めてのAgent Teams体験(並列調査)
まず読み取りだけのシンプルなタスクで試します。ファイルを同時編集しないので競合の心配がなく安全です。
PowerShell で実行
cd $env:USERPROFILE\Desktop
mkdir team-test
cd team-test
claude --teammate-mode in-process起動したら以下のチーム指示を出してください
3人のチームを作って「Claude Codeの活用方法」を
それぞれの視点で調べてまとめてください:
- 担当A:ビジネスでの活用事例に注目して調べる
- 担当B:個人の生産性向上での活用事例に注目して調べる
- 担当C:学習・教育での活用事例に注目して調べる
各担当の調査結果を「調査レポート.txt」にまとめてください。
チームメンバーはSonnetモデルを使ってください。「Sonnetモデルを使ってください」は必須の一言です。 省略すると Opus が起動してトークンを大量消費します。
トークン消費の注意 Agent Teams は通常の Claude Code より大幅にトークンを消費します。メンバーが増えるほど消費が増えるため、必ずチームメンバーへの指示に「Sonnetモデルを使ってください」を加えてください。初めてはメンバー2〜3人の小規模から試し、/usage で使用量を定期的に確認しましょう。
STEP 3:コンテンツ制作(直列型+並列型の組み合わせ)
リサーチャーとライターが役割分担して1つのドキュメントを仕上げる直列型パイプラインを試します。担当Aが完成したら担当Bに知らせる、という連携が自動で行われます。
2人のチームで以下の作業を分担してください:
- 担当A(リサーチャー):「Claude Code初心者がつまずきやすい
5つのポイント」を調べて「research.txt」に書く
- 担当B(ライター):担当Aが書いた内容を読んで
初心者向けにわかりやすく「article.txt」として書き直す
担当Aが完成したら担当Bに知らせてください。
チームメンバーはSonnetモデルを使ってください。STEP 4:Agent Teams を終了する
作業が完了したらチームを解散して通常の Claude Code セッションに戻ります。
/exit確認チェック
講座を終える前に、以下の項目を確認しましょう。
