#02

自分だけのSkillsを作る

上級

よく使う指示パターンをSkillsファイルに落とし込み、再利用可能なオリジナルスキルを作成します。

座学

この講座で学べること

  • Skillsとカスタムコマンドはそれぞれフォルダとコマンドの違いがあることを理解する
  • 「具体的に・1ファイル1テーマ」で再現性の高いSkillsを書くコツを習得する
  • 議事録作成などの実務タスクをSkillsファイルとして作成する
  • 作成したSkillsをClaude Code自身に改善させる方法を知る

Skillsとは、Claude Codeに繰り返し依頼する作業の「手順書」をマークダウンファイルとして保存しておく機能です。一度作成しておけば「〇〇スキルを参照して書いて」と一言伝えるだけで、毎回同じ品質で作業が進みます。毎週書いている週報、毎回フォーマットを指定している議事録、PR説明文の雛形など、繰り返し作業があるほど効果を実感できます。

Skillsファイルの保存場所は2種類あります。プロジェクト内の `.claude/skills/` フォルダに保存するとそのプロジェクト専用のSkillsになり、`~/.claude/skills/` に保存するとどのプロジェクトからでも呼び出せるグローバルSkillsになります。実務で汎用的に使うもの(議事録・週報・メール文など)はグローバルに置き、そのプロジェクト固有のもの(コードレビューの観点・特定のフォーマットなど)はプロジェクトローカルに置くと整理しやすいです。

Skillsはスラッシュコマンドとは別の仕組みです。スラッシュコマンド(/commit・/compact など)はClaude Codeの動作を制御するコマンドで、`.claude/commands/` フォルダに保存します。Skillsは「作業の手順書」で `.claude/skills/` に保存します。混同しやすいので保存場所で区別を覚えておきましょう。

効果的なSkillsを書くコツは「具体的に書くこと」と「1ファイル1テーマ」の2点です。「文章を改善して」という曖昧な指示では再現性が出ません。「ですます調・200文字以内・箇条書き3点・小学生でも分かる言葉で書く」のように完成形を細かく定義するほど毎回安定した結果が得られます。議事録と週報を1つのファイルに混ぜるのは避け、目的ごとにファイルを分けることで使い回しもしやすくなります。

SkillsはClaude Code自身に改善させることができます。「このSkillsを使ってみたら〇〇が足りなかった。追記して」「このSkillsをもっと簡潔に整理して」と頼むと、Claude Codeが内容を読んで自分で書き直してくれます。使いながら育てることで、最終的に「言わなくてもいつも期待通りの出力が来る」状態を目指しましょう。

SkillsとカスタムコマンドはどちらもMarkdownファイルですが別物です

📚 Skills(スキル)

保存場所:.claude/skills/または~/.claude/skills/
使い方:Claude Codeが自動参照する指示書
呼び出し:「〇〇スキルを参照して書いて」と伝える

⚡ カスタムコマンド

保存場所:.claude/commands/
使い方:スラッシュコマンドで明示的に呼び出す
呼び出し:/コマンド名と打つ

良いSkillsファイルの条件

✅ 具体的

「文章を改善して」ではなく「ですます調・200文字以内・小学生でも分かる言葉で書く」

✅ 再利用可能

特定のプロジェクトに限定せず、どこでも使い回せる内容にする

✅ 1ファイル1テーマ

「議事録作成」「メール返信」など、テーマを1つに絞って他と混ぜない

Skillsファイルの例(.claude/skills/meeting-notes.md)

# 議事録作成スキル

以下の形式で議事録を作成してください:

- 日時・参加者・議題

- 決定事項(箇条書き)

- 次回アクション(担当者・期限付き)

ですます調・簡潔に・300字以内

作成したSkillsをClaude Codeに「このSkillsをもっと使いやすくして」と頼むと、Claude Codeが自分で改善してくれます。

実践手順

skillsフォルダを作成する

Skillsを保存するフォルダをプロジェクト内に作成します。

zsh
mkdir -p .claude/skills

Skillsファイルを作成する

議事録作成Skillsを例として作成します。Claude Codeに依頼してファイルを作成しましょう。

zsh
.claude/skills/meeting-notes.md という名前で、議事録を作成するSkillsファイルを作ってください。形式は:日時・参加者・議題・決定事項・次回アクション(担当者・期限付き)、ですます調・300字以内

作成したSkillsを使う

「〇〇スキルを参照して」と伝えるだけで、Claude CodeがSkillsの内容に従って作業してくれます。

zsh
meeting-notesスキルを参照して、今日の打ち合わせの議事録を作成してください

確認チェック

講座を終える前に、以下の項目を確認しましょう。

よくある質問

Q. SkillsとCLAUDE.mdは何が違いますか?

A. CLAUDE.mdは「このプロジェクトで常に守ってほしいルール」を書く設定ファイルで、Claude Code起動時に自動で読み込まれます。Skillsは「特定の作業手順を呼び出すときだけ参照する手順書」です。常時適用したいルールはCLAUDE.md、必要なときだけ使う手順はSkillsと使い分けましょう。

Q. 「〇〇スキルを参照して」と言っても参照してくれません

A. ファイル名を正確に指定しているか確認してください。`meeting-notes.md` というファイルなら「meeting-notesスキルを参照して」と伝えます。それでも動かない場合は「.claude/skills/meeting-notes.md を読んで、その手順に従って議事録を作成してください」のようにファイルパスを直接指定する方法も有効です。

Q. Skillsファイルはどのくらいの長さが適切ですか?

A. 1ファイルあたり30〜80行程度が目安です。短すぎると指示が曖昧になり、長すぎるとClaude Codeが全体を把握しきれなくなります。手順が複雑な場合は「前半の準備編」「後半の作成編」のように複数ファイルに分けることを検討してください。

Q. グローバルSkillsとプロジェクトローカルSkillsが同じ名前の場合どちらが優先されますか?

A. プロジェクトローカル(.claude/skills/)が優先されます。グローバルの内容をプロジェクト用にカスタマイズしたい場合は、同じファイル名でプロジェクトローカルに上書き版を作ると意図した動作になります。

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