#01

MCPを実際に使う

上級

MCPサーバーの種類と代表的なサービスを学び、実際にfilesystem MCPを追加して外部ツールと連携します。

座学

この講座で学べること

  • MCPがClaude Codeと外部サービスをつなぐ接続口であることを理解する
  • filesystem MCPをプロジェクトローカルにnpmインストールして追加する手順を習得する
  • /mcpコマンドで登録済みMCPを確認する方法を身につける
  • MCPを通じてClaude Codeがプロジェクトフォルダに直接ファイルを作成できることを体験する

MCPとは「Model Context Protocol」の略で、Claude Codeと外部サービスをつなぐ標準的な接続口の仕組みです。MCPを設定すると、GitHubのPRを自動で作成したり、Slackにメッセージを送ったり、Notionのページを更新したりといった操作を、Claude Codeがターミナルから直接実行できるようになります。これまでブラウザで手作業していた操作を、自然な日本語の指示だけで自動化できるのが最大のメリットです。

仕組みはシンプルです。Claude Code側が「クライアント」として動作し、外部サービス側が「MCPサーバー」として待ち受けます。`claude mcp add` コマンド1行でサーバーを登録し、Claude Codeを再起動すればすぐ使えるようになります。登録したMCPは `/mcp` コマンドで一覧確認でき、不要になれば `claude mcp remove` で削除できます。

MCPの設定範囲は「プロジェクトローカル」と「グローバル」の2種類があります。プロジェクトのルートフォルダで `claude mcp add` を実行すると `.claude/settings.json` に保存され、そのプロジェクト専用の設定になります。一方、ホームディレクトリで実行すると `~/.claude/settings.json` に保存され、全プロジェクトで共通利用できます。チームで同じMCPを使う場合はプロジェクトローカルが便利で、個人の作業環境をどこでも使いたい場合はグローバルが適しています。

主要なMCPサーバーの種類と用途を把握しておくと、自分の業務に合った組み合わせを選びやすくなります。ファイル操作には「filesystem」、GitHubの操作には「github」、ブラウザ自動化には「puppeteer」や「playwright」、データベース操作には「sqlite」などがあります。Anthropicの公式リポジトリや、コミュニティが公開しているMCPサーバーを活用すれば、多くのサービスと連携できます。

この講座では、Anthropicが公式提供する「filesystem MCP」を実際に追加します。filesystemはローカルのファイルを読み書きするMCPで、外部API連携が不要なため設定が簡単で、動作確認もしやすく、MCP入門として最適です。まず1つ動かす体験をすることで、他のMCPも同じ手順で追加できるという自信がつきます。

⚠️ MCPを使う前に確認してください

インストール済みならスキップOK

Claude Code本体はNode.jsなしで動作しますが(下級講座5で案内した通り)、 多くのMCPサーバーは npx というコマンド経由で動くため、 Node.jsのインストールが必要です。まずインストールされているか確認してください。

バージョンを確認する:

powershell
node -v

✅ v18以上が表示された

そのまま次のステップへ進んでください

❌ コマンドが見つからない

下記のインストール手順を確認してください

MCPの仕組み

🤖

Claude Code

指示を出す側

🔌

MCPサーバー

橋渡し役

ファイルシステム

ローカルファイルの操作

GitHub

GitHub

リポジトリの操作・PR作成

Slack

通知・メッセージ投稿

Notion

Notion

ページの読み書き

Google Drive

ファイルの管理・共有

💡 MCPを追加すると、Claude CodeからGitHubのPR作成やSlackへの投稿、Notionのページ更新なども直接できるようになります。

MCPは `claude mcp add` コマンドで登録し、`/mcp` コマンドで確認します。まず1つ動かすことを目標にしましょう。

実践手順

現在登録されているMCPを確認する

Claude Codeを起動して /mcp コマンドを入力してください。初期状態では何も表示されないか、デフォルトのMCPだけが表示されます。

zsh
/mcp

filesystem MCPをプロジェクトローカルで追加する

Claude Codeを /exit で終了してから、プロジェクトのルートフォルダで以下の手順を実行してください。まず npm でパッケージをローカルインストールし、次に claude mcp add で MCP を登録します。

filesystem MCPをプロジェクトローカルに追加する(Windows)

① パッケージをプロジェクトにインストールする

プロジェクトのルートフォルダで実行してください。node_modules にローカルインストールされます。

powershell
npm install --save-dev @modelcontextprotocol/server-filesystem

② Claude Code を終了してから MCP を登録する

. はカレントディレクトリ(今いるプロジェクトフォルダ)を指します。

powershell
claude mcp add filesystem -- npx @modelcontextprotocol/server-filesystem .

③ Claude Code を再起動して MCP を有効にする

MCP の設定は Claude Code の起動時に読み込まれます。プロジェクトフォルダで起動し直してください。

powershell
claude

④ 登録確認

powershell
/mcp

filesystem が一覧に表示されれば登録成功です。

MCPを使ってプロジェクト内にファイルを作成する

Claude Codeに以下のように依頼してください。filesystem MCP を通じてプロジェクトフォルダに直接ファイルが作成されます。

zsh
プロジェクトフォルダに「mcp-test.txt」というファイルを作成して、今日の日付と「filesystem MCPの設定に成功しました!」という文章を書いてください

プロジェクトフォルダを確認してファイルを見つける

エクスプローラー(Windows)またはFinder(Mac)でプロジェクトフォルダを開き、「mcp-test.txt」が作成されているか確認してください。中身も開いて内容を確認しましょう。

確認チェック

講座を終える前に、以下の項目を確認しましょう。

よくある質問

Q. MCPとスラッシュコマンドは何が違いますか?

A. スラッシュコマンド(/commit・/compact など)はClaude Code自身の動作を制御する内部コマンドです。一方MCPは「外部サービスとの接続口」で、GitHubやSlackなど社外ツールをClaude Codeから操作できるようにする仕組みです。目的が全く異なります。

Q. `claude mcp add` を実行したのに `/mcp` で表示されません

A. Claude Codeの再起動が必要です。MCPの設定変更はセッション起動時にのみ読み込まれます。`/exit` でClaude Codeを終了し、再度 `claude` コマンドで起動してから `/mcp` を実行してください。

Q. プロジェクトローカルとグローバルどちらで設定すべきですか?

A. チームで共有するMCP(GitHub・Slack連携など)はプロジェクトローカルが推奨です。設定がリポジトリに含まれるためチームメンバーと同じ環境を再現しやすくなります。個人の作業効率化(ブラウザ操作・ファイル管理など)はグローバルが便利です。

Q. filesystem MCPを追加したらセキュリティ上の問題はありますか?

A. filesystem MCPはアクセス可能なディレクトリを設定時に指定します。指定したフォルダ外にはアクセスできないため、設定時に最小限のディレクトリ範囲を指定することでリスクを抑えられます。プロジェクトフォルダのみを許可するのが基本です。

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